
マウスホイールは手前側、向こう側どちらでもちょん、と回すと動きが「こつっ」と軽く止まるポイントがありますよね。この1回まわして止まる時にどのくらい画面がスクロールするかはWindowsの設定で変更できます。
「いつも何行か飛んでしまってやりづらい」「ページ送りが遅い、もっと一気にスクロールしたい」等、何かしらの使いづらさを感じるようでしたらスクロールする量を調整してみましょう。
※解説画像はWindows10 Home バージョン1909を使用していますが、20H2でも同様の操作が可能です。
スクロールする行数を変更する
スタートボタン⇒[設定]の順にクリックします。

Windowsの設定が開いたら「デバイス」をクリックします。

左側のナビゲーションウィンドウで「マウス」をクリックします。(下の画像は「マウス」をクリックしたあとの状態です)

「マイスホイールでスクロールする量」は通常は「複数行ずつ」が選択されていますが、下向き山括弧をクリックすると「1画面ずつ」の設定も可能です。

順番が前後しますが「1画面ずつ」を選択した場合の動作を先に説明します。
「1画面」とは現在ウィンドウで表示されている部分を指します。ホイールを1回まわすと、画面の上ないし下に隠れていた部分に一気に替わります。少ない動作で画面をがんがんスクロールしたい方にはおすすめの設定です。実際に見ていただくのが一番わかりやすいので、適当なWEBサイトを開くなどして試してみてください。
次に「複数行ずつ」ですが、こちらを選択した場合は「一度にスクロールする行数」のスライダーを使って行数を指定できます。スライダー上にある縦棒にマウスポインターをあてて左右にドラッグすると数字がポップアップで表示されますので、お好みの行数になるポイントで止めてください。

「1行ずつゆっくりスクロールしたいんだけど複数行しかないの?」と思った方もご心配なく。スライダーは最小「1」から最大「100」まで指定できますので、一番左に持っていけば「1行ずつ」にする事ができます。色々な数字で設定して最も使いやすそうなところを探してみてください。
尚、ここで指定したスクロールする行数は、使用しているウィンドウの画面構成によっては「何をもってして1行とカウントするか」が異なりますので、WEBサイトやWord文書などでは多少ずれが生じます。
最もわかりやすいのはExcel(エクセル)やGoogle(グーグル)スプレッドシートなどの「行の概念」がはっきりしているアプリの使用時です。シート上でホイールを1回まわすと設定した行数きっちりで動きます。

非アクティブウィンドウのスクロールとは?
最後に「ポイントした時に非アクティブウィンドウをスクロールする」という項目に触れておきましょう。

例えば下の画像のようにWordとExcelを両方起動してウィンドウを並べていたとします。現在はExcelの方が「アクティブウィンドウ」になっています。

ここでWordの文書に手を加えたい時はWordのウィンドウを1回クリックしてアクティブにする必要がありますが、単にWord文書をスクロールするだけであればそのままマウスポインターをWord文書内(図内の赤い斜線部分)に移動してホイールを回せばスクロールできます。
これが「非アクティブ(アクティブでない)ウィンドウのスクロール」です。
参考資料を横に置いておきスクロールして確認しながらアクティブウィンドウで文書を作成する、などという場面では重宝しますので、オンのままにしておく事をおすすめします。
※マウスホイールのその他の機能についてはこちらの記事もどうぞ
